求人ボックスでは昨年末、2019年の求人検索キーワードランキングを発表しました。そのうち「急上昇検索キーワードランキング」では、働き方改革を象徴するキーワードがランクインするなど世相を大いに反映した結果となりました。このように、求人検索にも多少なりともトレンドがあり、検索回数が増加するキーワードがある傍らで、一時の人気が過ぎ去ってしまうキーワードも存在します。今回は、前回の続編として2019年に求人ボックスで検索回数が減少したキーワードの一部をご紹介します。
前編のおさらい
急上昇検索キーワードランキング
- 6アニメーション制作会社
- 7YouTube編集
- 8爬虫類
- 9Pythonエンジニア
- 10Bリーグ
労働環境を見直す新しい働き方に注目が集まる結果に
2019年 検索回数が減少したキーワード2選
1ビットコイン
2築地市場
ビットコイン
ビットコイン(仮想通貨)が流行した理由
ビットコインとは、仮想通貨と呼ばれるネットワーク上で電子的な決済手段として広く流通する実体を持たない通貨の一種です。投資対象として人気となった理由は、ズバリ「値動きの大きさ」です。短期間でも爆発的な値上がり益が期待できると流行しました。
ビットコイン(仮想通貨)の現在は?
かつて大ブームとなったビットコイン(仮想通貨)ですが、現在はどうでしょうか?以前の盛り上がりに比べると、その名称を耳にする機会が減りました。ブームが下火になるのと連動するように、求人ボックスにおける検索回数も激減しており、2019年はほとんど検索されていませんでした。
ビットコイン(仮想通貨)の今後と将来性は?
多くの専門家によると、仮想通貨は今後も盛り上がりを見せるだろうと推測されています。その理由として、取引所に対する規制緩和やセキュリティ面の改善、大手企業の事業参入などが挙げられています。とりわけビットコインは代表的な銘柄ということもあり、将来性は高いと言えるでしょう。業界としても新しい技術を多く取り入れながら急成長しているので、自身のスキルアップを図るためにも良い環境なのではないでしょうか。
- 豆知識
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仮想通貨が「暗号資産」に改称!?
2018年12月、金融庁は仮想通貨の呼称を暗号資産に改めると発表しました。改称の経緯は、通貨としての特性を欠くものであると判断されたことや、暗号資産という呼び名が国際標準として既に浸透し始めていたことが主な要因とされています。
仮想通貨業界の主な職種
仮想通貨業界で人気が高い職種は「エンジニア」と「営業」でした。早速チェックしてみましょう!
ビットコイン(仮想通貨)にまつわる求人の平均給与
ビットコイン(仮想通貨)にまつわるキーワードのうち、人気が高い求人の平均給与を調査してみたところ、日本の平均給与(441万円)と比べて高い傾向にありました。(注1)
- まとめ
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ブームが去ってもまだまだ将来性あり!
これまでの金融ビジネスを大きく変化させるものとして世間に衝撃を与えた仮想通貨は、ブームが去っても求人票の給与は高く推移しており、業界としては徐々に一般化しつつあると言えるでしょう。 求人検索回数もブームに相乗りして一時的に急増しましたが、直近では真剣に転職を考える層の利用へと落ち着いてきているのではないでしょうか。
築地市場
築地市場から豊洲市場へ
1935年から83年間の歴史を持つ卸売市場「築地市場」は、老朽化による安全性の問題などを背景として2018年10月6日に閉場しました。以下のグラフを見ると、閉場1か月前の9月をピークに検索回数が激減していることが分かります。もっとも、場外市場では以前と変わらず多くのお店が営業しているため、今もなお一定数の求人検索が行われていることが伺えます。
一方、移転先の豊洲市場は2018年10月11日に開場しましたが、開場半年前から徐々に伸び始め、開場1か月前の9月には1月の5倍近く、10月には同30倍近くと検索回数が急増しました。その後、すぐに求人検索は落ち着きましたが、以前と比較すると約10倍の水準で検索されるようになりました。
おまけ
新旧スポットの検索回数推移を比較!
築地市場・豊洲市場の他にも、近年開業(閉業)したスポットの検索回数推移を調査してみました。
旧名称の「グランベリーモール」の跡地に
「グランベリーパーク」が2019年11月13日にリニューアルオープン
グランベリーパーク開業の半年前あたりから旧名称である「グランベリーモール」の検索回数が増加傾向にあり、開業の約1か月前にはそれと入れ替わるように「グランベリーパーク」の検索回数が増加しました。
旧称の「カナート洛北」が増床し、「洛北阪急スクエア」が2019年12月6日にリニューアルオープン
洛北阪急スクエア開業の約3か月前あたりから旧名称である「カナート洛北」の検索回数がゆるやかに増加し、開業前の2か月間で新名称の「洛北阪急スクエア」の検索回数が急増しました。
- まとめ
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新旧スポットの求人情報には必ず注目が集まる!?
転職を考えていようとなかろうと、開業・閉業するスポットの求人情報を検索する人は意外にも多いようです。新スポットでは、オープニングスタッフとして大量に求人募集する傾向もあるので要チェックですね!
- 総評
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求人ボックスにおける求人検索動向を見る限り、社会的な関心や流行が求人検索にも影響を及ぼしていることが分かりました。昨今、トレンドの移り変わりが今まで以上に加速していく中、ブームが過ぎると物事は次第に一般化していきます。今回ご紹介した2つのキーワードも、その世の中の流れを表しているに過ぎません。2020年はどんなブームが到来し、どんな求人に注目が集まるかが楽しみですね。
「2019年 検索回数が減少したキーワード2選」概要
- 集計期間
- 2018年1月1日~2019年12月31日
- 集計対象
- 求人ボックスの利用者(PCサイト、スマートフォンサイトの合計)
- 集計方法
- 2019年に「求人ボックス」内で検索されたキーワードを前年と比較し、増減率を算出。
そのうち減少率の大きいキーワードを選出しております。
- 出典元
- ランキングデータ:Adobe Analytics
- 平均給与グラフについて
- 求人ボックスで過去掲載した求人情報から算出した給与分布です。あくまで参考情報としてご利用ください。記載の金額及びグラフのハイライトは中央値を表示しています。※2020年1月時点
- 注1:国税庁の平成30年度『民間給与実態統計調査結果』